コミュニケーション・ワンダーランド in 岡山


【日時】2006年4月22日(土)

【場所】岡山大学附属病院 南病棟11F カンファレンスルームC

【目的】“コミュニケーション”の世界に浸かる。

【参加者】
[講師]
桜井 隆 先生
結城 富美子 先生

【スケジュール】
12:00〜14:00 『桜井先生講演』
14:30〜17:00 『コミュニケーション・ワンダーランド』
18:00〜  懇親会@LAGER

【感想】(ML上に流れた感想より)

『僕にとって、今回は2回目のコミュニケーション・ワンダーランドでした。
2回目でしたが、前回とはやはり違うものでした。
まず、ワンダーランドの前に講演があったことで、ワンダーランドの議論がより深まった感があります。
ワンダーランドの中でも講演の内容と行ったり来たりして、おっしゃっていることがよりわかりやすくクリアに頭の中に入ってきました。』
『今回、僕がとても印象に残ったことは、桜井先生や結城さんがとても人間というものを信用し、肯定的に捉えているということです。
「困っている、悲しんでいる、そんなありのままの自分の姿を患者さんに見せても良い。患者さんはそれを受け止めてくれる」その言葉は、患者さんを、人間を信用しているから出る言葉なのだと思います。』
『今回、医療面接の希望者はいないかと聞かれて、思わず反応して手をあげてしまいましたが、やはり手を上げて本当に良かった。半分脊髄反射に近い形で反応してしまった感じではありますが、半分はこの日を頭の中で描いていたから出会うべくしてであったご縁のような気がしました。』
『コミュニケーションワンダーランドは、これまで目にしてきた医療面接とはかなり異なるもので、最初びっくりしました。
桜井先生の講義から既に、私の持っていたイメージとはいい意味でも悪い意味でも異なっており、いろいろな考え方があることを感じました。』
『医療面接やその後のディスカッションを通じて結城さんご自身の壮絶な闘病生活の経験をすべて僕らのような若僧に御話くださり、しかもその内容も、肉体的な苦痛の経験から精神的な葛藤にいたるまですべての言葉に重みと厚みを感じました。結城さんが格闘されてきた日々が頭の中にきれいに浮かんでくるようでした。』
『僕らがエネルギーをもらい、育てて頂いてる感じを強く受け、さらには暖かく包まれているような不思議な感覚も同時に持ちました。さらにいうと、面接の途中で正直いって僕は『本当に患者さんなの?』と疑うくらい強いエネルギーと、何か大きなオーラを感じずにはいられませんでした。
生きる力がみなぎり、ハッキリいってその辺を歩いてる人なんかとは雲泥の差があるくらいのパワーを感じました。』
『僕にはいろいろな夢や目標がありますが、今回新たにもう一つ夢ができました。来年の今頃には医師になっています。そして、もう少し期間が経てばある程度の医師の技量も身に付き始めます。今回の医療面接を通じて結城さんに目に映った僕の現在の姿と、医師として成長する近い将来、再びその頃の僕の姿を結城さんの目を通して改めて評価していただきたいなぁと思いました。』
『「患者は最後まで絶対に諦めないよ。」
それなら医師も諦めてはいけない。
当然のことかもしれないですが、心に刻まれた大事なメッセージです。』
『桜井先生には医学生として癌患者さんとどう接するか、教えていただけたことが印象に残っています。
患者さんに「わたしは治るのか」と尋ねられたとき、とまどいを隠さなくていいということ、患者さんは私たちの戸惑いを感じて、察してくれるということを聞き、非常に勉強になりました。
当たり前ですが、結局最後は立場はどうあれ、相手と接することから逃げず、真摯に向き合うことなんですね。』
『桜井先生と結城さんからは多くの厳しい指摘もありましたが、ある水準を超えていることを前提に次に向かうステップのためのアドバイスで、とても考えさせられました。』
『私たち医学生に伝えたいメッセージがあるという強いエネルギー。
発せられる言葉、ひとつひとつに重みがあって、心にまっすぐ届いてくるような気がしました。』
『「病名をはっきり言わないとわからないわよ」
「患者さんはそんなに弱くないのよ」
そうおっしゃるのを聞いたとき、本当に衝撃を受けました。』
『結城さんは、癌と闘うために勉強されていて、本当の意味で病気と向き合っていました。
こんな患者さんもいらっしゃるんだ!と驚き、自分が出会った数少ない患者さんのことを当てはめて、癌患者さんはこういう感じ、と勝手にパターン化しようとしていたことを深く反省しました。』
『『感謝』という言葉にすべての気持ちを濃縮して伝えたいのですがいくら感謝しても足りないくらい大きな学びとなりました。
桜井先生、結城さん、そして企画の中心にいた泉君にこころからお礼を申し上げます。 』
『反省点、良かった点いろいろ気づいた学びの多い時間・空間でした。このワークショップでつながったご縁に心から感謝しております。』
『桜井先生と結城さんのワンダーランドの噂をたくさん聞いておりましたが、自分もやっと参加できて本当によかったです。』
『何よりも、結城さんのフランクなお話が本当に宝でした。』
『桜井先生はお忙しい中、結城さんは退院直後(!!!)に遥々岡山までいらして下さって本当にありがとうございました。』