<PBLについてMLに流れた感想より>

私たちが今までしてきた勉強と全く異なり、「興味を持って、楽しく学ぶ」
ことを実感しました。同じcaseでも、グループによって出てきたLearninng
Issueが違い、驚きました。(私たちのグループで出てきたLearninng
Issueには「incidenceとprevalenceの違い」なんかもありました。)

最初の、たった数行の情報から、とにかく可能性が少しでもありそうな
Hypothesを必死で絞り出す過程が面白く、またこの過程を自分1人だけ
でなくグループで行うことが、自分が見落としていたことを気づくきっかけにな
ったのだと思います。

一つの症例の中から、関連事項をLearning Issueとすることで知識を膨らます。同時に適切な鑑別診断の流れをつかむ練習が出来るという点で、PBLはとても有用な手段だと感じました。
そしてなにより、一方的な講義形式より楽しいというところが良い。
また、場の雰囲気を和ませる「お菓子」も重要アイテムだなと。。。
PBLは自分が理解していることと理解していない、知らないことを明確に分ける1つの方法だと思いました。言葉だけ知っていても「説明できる?」と言われたときに説明できなかったこともあり、理解していることと理解していないことを見直し、調べたことをグループ内で説明する過程を終えて初めて、自分の使える知識として持つことができるのだと思います。
PBLでは全員がディスカッションして、疑問点を見つけ出し、それを各自が調べ、次の時に発表して皆で知識を共有しあうという形式で、これはとても理想的な学習形式だと感じました。
いつかは自分たちも「今日の勉強会はPBLで…」という風に言ってみたいものです。

また、もう一つ感じた点は、PBLという学習の形式を通して、一人の患者さんについてここまで深く考えることができるのかということです。
PBLでは1症例につき10〜15ページの資料が用意されていて、ページを進むごとに詳しい情報が提供されるのですが、一回のディスカッションで進むのは約4,5ページで、一つのページにつき、『問題点の抽出→鑑別診断→次に知りたいことは何か→このページで学ぶべきことは何か』といったプロセスを丁寧に行います。
これを、実際の医療の現場で出会う一人の患者さんについて置き換えてみると、とても考え深いものがあると思います。
今回、思ったことは「Why?」と思うことの大切さです。
PBLという勉強法はいかに「疑問を明確にするか」ということが大切であるということを実感しました。
どんなに小さな疑問も大切にすることの重要性を感じました。
疑問を引き出すことは学びの根本であるコトを改めて実感したWSでした。