【第1回】高階先生 聴診道場 in 大阪

【日時】 平成16年7月11日(日)
      午前9時〜午後3時。

【場所】 臨床心臓病学教育研究会 ジェックス研修センター
      (大阪市淀川区西中島4-6-17 新大阪シールビル4階)

【参加者】 岡大6年:後藤、宮沢
       岡大5年:中山、中野、大木
       川大5年:天野

【感想】
こんにちは。今日から激動の1週間が始まった5年の中山です。



まずは実力をためすtestから
朝早起きして在来線で新大阪の「高階道場」まで行ってきました。

JECCS(臨床心臓病学教育研究会)の本拠地が移転して、グレードアップしていて驚きました。
その名も「アジア・ハート・ハウス」!ピカピカの会場の上、イチロー人形が2体に増えていました。

聴診道場のカリキュラムも出来上がっていて、音楽を聴きながら、まずプレテストから始まります。
「頸静脈波のa波が何を表しているか」などの問題が25問。
分かっているつもりになっていたような事がたくさん続いていて、わかっていないことがたくさん出てきてショックでした。



その後、高階先生が1問1問手早く解説してくださって、1音が何か、2音が何を表しているかなどベーシックな事から復習する機会を作って下さいました。それから、高階先生の先生が作られた3枚組みCDの1枚目を見ました。



自分たちで操作
CDを見て、早くイチロー君に触りたいという気持ちが余計に募ってきました。
そしてやっとシュミレーターのイチロー君との対面。1音、2音、呼吸性分裂、3音、4音、頸静脈怒張、ヒーブと聞き進めて御昼ご飯になりました。
お昼はご飯を食べながら、高階先生がいろいろなところで講義するのに聞いてもらうために内容やジョークなどを工夫している事を話してくださってとても面白かったです。

うちの大学の先生たちにも聞いてほしかったです。ほんとに・・・。


午後からいよいよ本番という事で様々な心雑音を聞きました。


聴き方を学ぶ「この部分でこんな音が・・・」
ASやMS、AR、MRなどから始まり、ASD、VSD、PDAなどの音までいろいろクイズ形式やってとてもエキサイティングな時間でした。何とかして音を聞き分けてやろうと必死でした。
先生の心雑音の口まねは本当に妙技だと思いました。口まねが出来るようにならないと聞けるようになったとは言えないのかと、今回も思いました。

とにかく、ここまで心音をわかりやすく噛み砕いてくださる高階先生とイチローのペアに脱帽といった感じでした。
超基本的な疾患の心音・心雑音でさえも聞くのが大変だし、聴診にこだわりすぎず触診や頸静脈怒張の触診もしっかり使わなければいけないと実感しました。
こんな風に心ゆくまで聴診できて、しっかり教えてくださる先生が近くにいれば・・・と思ってしまいました。




イチロー二台で充実した勉強
イチロー君との勉強会が終わった後、どれだけ身に付いたか、プレテストと同じ問題をもう一度解きなおして終わりました。
1日でどれだけ身に付いたかの評価という機会をつくってくださるのは本当にありがたかったです。

1年前よりも「会場」も「内容」もグレードアップしていて感動しました。
でも思ったのは、聴診は繰り返しのトレーニングが必要だということです。今日聞けても、聞いていないと3音とかは聞こえなくなりそうです。テープとかで聞くのも重要だけど、どの聴診部位で最強になるかとかはテープでは無理です。イチローが本当に欲しいです。




みんなで記念写真
(左から、中山、中野、天野(川崎5年)、
後藤、高階先生、大木、宮沢)
でも今日、身に付けた“超基本スキル”は『頸動脈を触りながらA、P、T、M弁の順に聴診する』ということです。今までは聞いていたフリでした。今日からはフリじゃなく、こうだからこう聞こえるという風に改めて考えられそうです。後は、心音・雑音を順に聞いていくことです。そして、またこのような機会に自分の聴診が正しいかフィードバックしたいと思います。

今日は本当に充実した5時間でした。
また出来たらこの勉強会は是非やりたいと思いました。
今日参加された皆様、本当におつかれ様でした。


中山 明子 (岡山大学5回生)